高等部:高等部通信1月号 学園長ブログ~可能性のとびら~-4
2026年1月12日
4、終わりに
12月19日の2学期終業式でもお話させていただきましたが、文科省が8月27日に公表した学校基本調査(速報値)によると、通信制高校の生徒数は前年度比5%増の30万5,221人になり、過去5年で1.5倍に増えました。全国の高校生に占める割合は同0.5ポイント増の9.6%でした。この統計からは、すでに高校生の約10人に1人は通信高校の生徒だと言うことになります。
令和3年1月に「新時代に対応した高校改革推進計画」が中央教育審議会答申において提言されました。通信制高校の改革として挙げられるのは通信教育の質の保証を図るための制度改革に重点が置かれています。その中で、多様な生徒のためのきめ細やかな対応の実施が現場としても実現の必要性を強く感じていました。そして自然学園では技能連携校として在籍されている生徒の様々な特性を考慮して進路指導や学習指導を実践してきました。自然学園に入学してくる生徒の皆さんは通常級でも主要教科は通級で受けていた生徒は少なくなく、特別支援学級の在籍の生徒も含め、中1までの基礎課程で学習のつまずきがみられています。そのため上記の学習支援をスモールステップで取り組んできました。
就労に関しても通信制高校の卒業生の進路の未決定率が30%を上回っています。自然学園高等部のきめ細やかな進路指導の取り組みによって昨年の卒業生も進路決定率は95%を越えています。今年の3年生も企業の内定も出そろい大学の一般試験を待つだけになってきました。ほとんどの生徒は進路が決定する見込みです。
後期試験は、授業を通して身に付けた学習習慣が継続できるように、できるところ、できる量を計りながら、無理せず、計画的に、少しずつスモールステップで勉強をすすめてもらいたいと思っています。そのことが継続できれば誰もが、「こんなことができるようになったんだ」「今までできなかった問題が解けるようになった」と実感できるように必ずなるでしょう。
彼らが学校や社会に適応できるための第一歩は、まわりから受け入れてもらおうとする意志力だと私は思っています。その意志力は、このような、少しずつの自信の積み重ね、言い換えれば、成功体験の積み重ねから生まれるものです。このことを続ければ教科書やレポートの問題も必ず解けるようになることでしょう。大切なことは、どうせできないからやってもしょうがないと言う気持ちを持たないことです。そして自信を持って、今できることを一つひとつ積み重ねてください。
自然学園学園長 小林 浩





